大手暗号通貨取引所バイナンス(Binance)のCEO チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は8月5日のツイートで、「同社は技術的にワジールX(WazirX)社のウォレットを無効にできる」と警告し、ワジールX社のユーザーに資金をバイナンス社に移すよう提言した。
同日、インドの金融犯罪対策機関である経済活動規制課(Enforcement Directorate:ED)は複数のシャドーバンクとフィンテック企業に対してマネーロンダリングの調査をした結果、ワジールX 社が不正な貸付行為に関与し外国為替法に違反した疑いがあるとして、同社が保有する6億4670万ルピー(816万ドル)相当の資産を凍結したと発表した。
EDの発表を受けて、ジャオ氏は「2019 年 11 月 21 日、バイナンス社はワジールX社を買収することをブログで公開したが、買収には至らなかった。また、バイナンス社はワジールX社を所有するザンマイ・ラボ(Zanmai Labs)社の株式を保有したことはない」と買収を否定した。
一方、ワジールX社の創設者であるニシャル・シェッティ(Nischal Shetty)氏は同社がバイナンス社に買収されたと主張している。シェッティ氏は「バイナンス社はワジールX社を買収した。ザンマイ・ラボ社は私と私の共同創業者が所有するインド法人である。ザンマイ・ラボ社はバイナンス社からワジールX社のプラットフォーム上での INR-Crypto ペア操作ライセンスを取得している」、「バイナンス社はワジールX社のドメイン名を所有しており、さらにアマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services :AWS)のホスティングサーバーにルートアクセスし、全暗号資産を保有し、全利益を受け取っている」とツイートした。
しかし、ジャオ氏は「ワジールX社の創業チームがプラットフォームの操作権限を持っていた。弊社(バイナンス社)はユーザー、KYCなどのデータや操作権限を与えられていない」、「弊社はワジールX社の取引システムを管理してない。ワジールX社にAWSのログイン情報を与えられただけで、ソースコードも提供されずデプロイメントも割り当てられていない」と反論した。
ジャオ氏はその後のツイートで、ワジールX社はバイナンス社に非協力的であると主張し、さらにワジールX社はEDに非協力的なようだと付け加えた。
EDの調査について、シェッティ氏は「弊社はEDに全面的に協力しており、彼らの質問にはすべて誠実に回答している」と説明した。
バイナンス社とワジールX社の争いは長引く可能性が高い。
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