Base上で動いているVerdiktaというプロトコルを調べたので、仕組みを整理しておきます。クラウドソーシングでよくある「納品したのに、思ってたのと違うと言われて終わり」という問題に、正面から取り組んでいるやつです。
仕組みは単純です。依頼を出す人は、代金を先にBase上のコントラクトに入れます。同時に評価用のルーブリック(必須項目、配点、合格ライン)を公開します。作業側はそれを見てから着手するかどうか決められる。納品すると、判定するのは依頼者ではなく、独立した複数のAIモデルで構成された審査パネルです。項目ごとのスコアはオンチェーンに記録され、合格ラインを超えればエスクローから自動で送金されます。
個人的に効いてると思ったのは、順番の設計です。ルールが先、点数が後、送金は自動。評価がブラックボックスだと、議論は「AIが間違えた」で終わってしまう。でもルーブリックが公開されていて項目ごとの点が残っていれば、話は「この項目の書き方が曖昧だった」に変わる。議論できる余地が残るのが大きいと思います。
ただ、できないこともはっきり書いておきます。審査パネルが読むのは提出されたファイルだけです。リンクを開いて外部を確認したり、現物を見たりはできません。だから実世界の検証が必要な仕事は、どうしても人間の確認が残ります。あとルーブリック自体が雑だと、スコアも雑になります。オンチェーンに記録されていても、記録されるのは「その雑な判定」です。監査できることは、悪い設計を直してはくれません。間違いを見えるようにするだけです。
向いてるのは、境界を文章で書ける仕事ですね。記事執筆、校正、仕様が固まっている小規模な制作物とか。逆に「センスが良いかどうか」みたいな評価は、まだ厳しいんじゃないかと思います。作業側が先に少しETHを払って審査コストを負担する点も、頻繁に使うなら無視できないコストです。
気になっているのは、判定に納得できなかったときの異議申し立ての道が用意されているかどうか。そこはまだ追えていません。実際に使った人がいたら、感想を聞いてみたいです。
仕組みはここにまとまっています。
https://bounties.verdikta.org