仮想通貨市場とブロックチェーン技術の実需の2つの観点から未来が明るいことを簡潔に示したい。
市場現在の仮想通貨の時価総額は約30兆円である。
これは株式市場の規模が約7500兆円、金の市場規模が約850兆円程度であることから考えても明らかに低いものである。
例えば、ビットコインは価値の保存手段として金と比較されることが多いが、何も価値が保存されるのは金のみに限らない。
即ち、最低でも仮想通貨だけで850兆円程度の価値はあるものと考えられる。
昨今の市場の後退は2017年に急伸した仮想通貨に対してのハッキングリスクや規制リスクが顕在化したためだと考えられ、
これらリスクは然るべき対策とともに低減していくだろう。
具体的な時期は不明だとしても、世界的な統一通貨への期待、技術の活用が広まるにつれ、
中長期的には明らかに市場は更に広がり、時価総額も向上していくものと思われる。
実需以下のIDCの調査に基づいた情報によれば、
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1801/26/news030.html2021年にかけてのブロックチェーンの支出に関する予想年平均成長率は、中南米(152.5%)と日本(127.3%)が取り分け高くなることが予測されている。
ブロックチェーン市場の全体規模としては2021年に1兆円程度と大した額ではないが、これもまだまだ発展途上のものであることに留意したい。
例えば、ブロックチェーン技術はFintech技術を中心に、金融分野で実験・検証が取り上げられているが、
そのすそ野はロジスティクスやゲーム分野等他分野にも次第に着実に広がっていくだろう。
上記IDCの情報は2021年で打ちどまっているが、ブロックチェーン技術の導入・活用観点からは、
今後3年等ではなく5年以上またはそれ以上の期間にかけて指数関数的に伸びていくものと考えられる。