金融庁がこれまで実施した仮想通貨交換業者等の検査・モニタリングで把握した実態や問題点について、以下の通り中間的な取りまとめを発表しました。
仮想通貨交換業者等の検査・モニタリング 中間とりまとめの公表について主なポイントとしては以下の通りです。
・仮想通貨交換業者の会社規模(総資産)が前事業年度比で急拡大(平均して553%拡大)
・主にみなし業者において、昨年秋以降、取引が急拡大し、ビジネス展開を拡大する中、内部管理態勢の整備が追いつかない状況
また、HP上では各関連者に対して以下の通り金融庁所感を述べています。
【事業者に対して】・事務ガイドラインで公表されている監督上の着眼点に加え、本とりまとめに掲載した事例を踏まえた態勢整備状況等の自己チェックを行うなど、
有効に活用していただきたい。
【利用者に対して】・登録業者のサービスを利用するに当たって、本とりまとめに掲載した事例が業者選定等の一助(注意事項)となることを期待する。
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【個人的見解】金融庁の仮想通貨交換業者に対する現在の見方が浮き彫りになっている重要な公表資料です。
全体的には、現在の業界事情としては稚拙に過ぎるため、今回の中間とりまとめを機に更に監督を徹底していくとの内容でしょう。
残念ながら(予想通り)完全にネガティブな印象な中間とりまとめとなってはいるものの、一方で仮想通貨の呼び方を「暗号資産(仮想通貨)」と
一貫して使用しており、暗号通貨が資産価値があるものとして一定の評価がされてきたのかもしれません。
金融庁の動向は今後の暗号通貨の価格形成にも技術動向にもリンクしていく情報なので、以下のスレにもある「仮想通貨交換事業に関する研究会」
とも併せて注目してみていきたいですね(6月の研究会の議事録がまだ出ていません。遅すぎです笑)。
仮想通貨交換業等に関する研究会【金融庁】の動向を見守るスレ