世界銀行間金融通信協会(The Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication:SWIFT/スウィフト)は5月19日に、フランスの情報技術IT企業キャップジェミニ(Capgemini SE)と提携し、国際中央銀行デジタル通貨(the central bank digital currency: CBDC)の決済実験を行うと発表した。
現段階では「概念実証(Proof of Concept)」として、複数のCBDCネットワークと、従来の通貨システムのネットワークをリンクさせる方法をテストしている。
スウィフトの最高イノベーション責任者のトーマス・ツシャッハ(Thomas Zschach)氏は声明の中で、「世界各国の中央銀行が、さまざまな技術、規格、プロトコルに基づいた独自のデジタル通貨を開発し、CBDCの創設に取り組んでいる」、「まずは国内のCBDCネットワーク向けに、多言語へ翻訳の上、スウィフトへ転送するゲートウェイを開発している。このシステムは、既存のスウィフトの規格や認証モデル、インフラを使用する」と述べた。
スウィフトは1973年にベルギーで設立された銀行間の国際金融取引を仲介する組合である。現在は200カ国、11,000以上の金融機関がスウィフトで接続されている。2017年には経済制裁の手段として、イランと北朝鮮の銀行にスウィフトの通信サービスの提供を停止した。また今年2月、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアの銀行をスウィフトの決済網から排除した。これらの「スウィフト制裁」は、国際送金が実質上に困難になるため、制裁対象の国の経済に大きなダメージを与えている。
スウィフトのイノベーション責任者 ニック・ケリガン(Nick Kerigan)氏は、「実験が成功すれば、スウィフトが異なるネットワークを相互接続する能力と技術的な要素を備えていることを実証できる」、「これは、CBDCが直面している技術的・産業的な大きな課題の解決につながるだろう。また、中央銀行が自らのCBDCネットワークをクロスボーダー決済に対応させることができるようになる」と述べた。
スウィフトでは1日に4200万件もの送金依頼が発生しているため、ネットワーク上の取引が完了するまでには数日かかることもある。今回の実験が成功し、実用化できれば、フィアット通貨と暗号資産の間の障壁をなくすことができるだろう。
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