5月22日から26日まで、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム(the World Economic Forum:WEF)で、大手ヘッジファンド企業 ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)の創業者レイ・ダリオ(Ray Dalio)氏は、経済、連邦準備制度、現金、そして暗号通貨について語った。
ダリオ氏はWEFのカンファレンスで、「ブロックチェーンは素晴らしいものだ。デジタル・ゴールドと呼ぼう」と述べている。
「世界経済は複数の問題に直面している。ロシアによるウクライナ侵攻、食糧不足、中国におけるCovid-19のための都市閉鎖など、これらの問題の終わりは見えず、状況は日に日に悪化している。我々は少なくとも4つの危機を抱えているが、それらは相互に関連しあっている。高インフレ、エネルギー危機、食糧危機、気候危機…。そのうちの1つだけに集中しても問題は解決できない。」と強調した。
ダリオ氏は、「現金は商品やサービスとの関係で価値が下がっていく一方、暗号資産はデジタル・ゴールドの一形態となっている。分散投資の観点から、ビットコインのような暗号資産は金の代替品に十分なり得るため、金や他の資産と併せて保有するのは有効だ」と話した。
ダリオ氏が個人的にビットコイン(BTC)に投資していたことは、2021年5月から知られていた。「一部の資金はデジタル資産に直接配分している」、「政府が暗号通貨に対して予想以上に高い税金を今後適用するかもしれない」と考えている。
今年の1月、ダリオ氏は暗号通貨について、「ポートフォリオの1%から2%をビットコインに割り当てることが合理的だ」という考えを示した。ダリオ氏はビットコインがインフレヘッジ資産に適していると繰り返し述べていた。
「卵は一つのカゴに盛るな」という教えがあるように、分散投資は非常に重要である。
株や不動産、FXといった従来の投資商品だけでなく、昨今は暗号資産も分散投資のための有効な選択肢の一つと言えるだろう。
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