シンガポール金融管理局(the Monetary Authority of Singapore:MAS)のラヴィ・メノン(Ravi Menon)長官は8月29日、シンガポール・フィンテック・フェスティバル(Singapore FinTech Festival:SFF)のグリーン・シュート・セミナーで、暗号通貨規制について、「MASは暗号通貨個人投資家に対してより厳しいルールを課すことを検討している」と語った。
メノン氏は「暗号通貨には、交換媒体、価値の保存、口座単位という、貨幣の3つの基本的な性質が欠けている」、「MASは、暗号通貨は貨幣として使用するのに適しておらず、個人投資家にとって非常に危険であるとみなしている」と述べた。
MASが中央銀行として規制を重視するのは、以下の5分野である。
・マネーロンダリングとテロの資金調達に対するリスク対策
・テクノロジーとサイバー関連のリスク管理
・個人投資家への被害防止
・ステーブルコインのペッグの維持
・金融の安定性に対する潜在的リスクの軽減
さらに、個人投資家の暗号通貨取引を困難にするための新たな規制措置を講じるとし、「暗号通貨への個人アクセスに規制を加えることを検討している」と説明した。
「具体的には、顧客の適合性テスト、暗号通貨取引でのレバレッジや信用枠の利用制限などを検討している。暗号通貨の世界はボーダーレスであり、スマホさえあれば、シンガポール人は世界中の暗号取引所にアクセスし、暗号通貨を好きなだけ売買できる」、「MASの戦略により、シンガポールはデジタル資産に最も適した国の一つとなっている。また、MASの規制により、シンガポールはデジタル資産の包括的なリスク管理で最も優れた国の一つとなっており、暗号通貨への個人投資の抑制などの分野では最も厳しい国の一つとなるだろう」とメノン氏は強調した。
SFFは2016年に発足した、金融サービス、公共政策、テクノロジーの融合に関連する諸問題について、グローバル規模で連携・協力することを目的に、MAS、コミュニティ・プラットフォームのエレバンディ(Elevandi)、イベント管理会社コンステラー(Constellar)が主催し、シンガポール銀行協会(The Association of Banks in Singapore)が協賛する世界最大規模のフィンテック・イベントである。SFF2022のテーマは「変動と変化に強いビジネスモデルの構築(Building Resilient Business Models amid Volatility and Change)」である。
MASはデジタル資産の発展を促進させながら、投機的な暗号資産取引を規制するスタンスを取り、シンガポールがグローバル・デジタルアセットのハブになることを目指す。
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