https://bitcointalk.org/index.php?topic=2654752.msg28483764#msg284837642018年は日本に大注目
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本稿では、2017年末の仮想通貨(暗号通貨)市場の状況と、仮想通貨コミュニティが直面している課題について説明します。仮想通貨に優しい法的枠組みのおかげで、2018年は日本が注目すべき国となっています。ビットコインの現在の高い取引手数料は日本の仮想通貨資産に新しい機会を与えるとともに、日本の、また、世界の新しい支払い方法になると予想されます。
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振り返れば、2017年は仮想通貨(暗号通貨)の世界にとって素晴らしい年でした。 投資家はビットコイン(BTC)で20倍、イーサー(ETH)では100倍、ライトコイン(LTC)では60倍の利益を得ました。ドル換算で考えると、お金を失うことは非常に難しい一年でした。
この異例の業績は、ビットコインがよりよく世界に知られるよう、開発者、取引所、ロビイスト、作者などからの長年の努力による成果です。機関投資家と個人投資家がこの新しい資産クラスに一緒になることで、仮想通貨の市場は主流になりつつあります。つまり「多ければ多いほどよい」という訳です。
確かに、新しい加入者の流入は、仮想通貨資産の価値の急上昇に大きく影響しました。
しかしそのせいで、混雑したブロックチェーン、取引コストの高騰、取引時のクラッシュなどの問題も起きました。
今年は仮想通貨が名を上げましたが、新生状態を乗り越え、成熟した決済方法になるためには、多くのことが行われなければなりません。
勿論、これらを達成するには時間がかかります。
12月13日、イーサリアム(Ethereum)の創始者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)は、ツイッターで彼のフォロワーたちに次の様に問いかけました。
• 「仮想通貨の時価総額は今日、5千億ドルになりましたが、果たしてこれは私たちの努力の成果でしょうか?」
• 「これまで銀行口座を持っていなかった人を、何人銀行に加入する事ができたでしょうか?」
• 「実際にあるマイクロペイメントチャネルの使用状況はどれくらいでしょうか?」
人々の日常生活の中で実際に使用することがなければ、仮想通貨とトークンの99%は面白い投資だったと記憶されるだけで、まるで蜃気楼のようになってしまいます。
これからはビットコインの時代です。
ビットコインは現在、ファーストムーバーアドバンテージがあり、最大のネットワークを持ち、また、公正優遇とその希少性などの特性は、ビットコインを真の「デジタルゴールド」にします。まさに仮想通貨の基準です。これらの理由で、ビットコインは生き残り、少なくとも価値保存手段としての役割を果たすことでしょう。
ビットコインは交換手段となるように構成されていましたが、使用できるには時間がかかったり、価値が高かったりします。先発者ではありますが、それなりに欠陥もあります。ビットコインブロックは1メガバイトの大きさで、10分ごとに起こります。毎分、何千もの新しい取引に対処するには全く十分ではありません。ビットコインマイナー(ビットコインのマイニングを行う人や機関)にはブロック内には高額の手数料が付いた取引が含まれています。
つまり、もはやビットコインは小規模取引のための交換媒体ではないと言えます。
しかし、それは一時的な事かもしれません。
ビットコインネットワークにライティングネットワーク(Lightning Networks : LN)ソリューションを導入することで、ビットコインは再び素晴らしいものになります。 しかし、これはいつ起こるのでしょうか?
今年の夏に、分離監視(Segwit)ソリューションが開始されたときと同じように、コミュニティは分離してしまうのでしょうか。
誰にも分りません。途中でさらに12ヶ月から18ヶ月の進展と失敗を繰り返すかもしれません。
では、その間に何が起こるのでしょうか?
何百万人もの人々が仮想通貨(暗号通貨)を認識し、ビットコインブロックチェーンが中ぶらりんになっていることを知っている今、アルトコイン(Altcoin)が全ての取引においての優先コインになる大きな機会があります。
コインの価値は、主にネットワークの規模に依存することを覚えておきましょう。 より多くの人々が使用するほど、その価値は高くなります。
また、クレジットカードのかわりにビットコインを受け入れる商業者の数は、まだ世界的に少ないです。精良なアルトコインは、商業者にとって好まれるコインとして、すぐにでもビットコインを追い越すことができるでしょう。
したがって、ビットコインキャッシュ(BCH)サポーターがメディアで非常に声高であることは驚くことではありません。 ビットコインキャッシュ(BCH)は、ブロックサイズが8メガバイトであるため、取引コストを削減できます。 こうすることで、ギャップを埋めることができました。
ライトコインLitecoin(LTC)はまた別の候補です。 これはビットコインのクローンで、ブロックが大きくて頻繁です。またセグウィット(Segwit)もあります。
結局は、ユーザー自身の好みで、保証のあるコインを選択するでしょう。
しかし、法的枠組みも選択される際に重要な役割を果たします。
ほとんどの国では、ビットコイン、及び仮想通貨の法的地位は依然として不明確です。
なぜ商業者が、仕組みを理解しにくい上に政府が一晩で禁止することもありうる仮想通貨を受け入れる事があるでしょうか?
日本政府は昨年4月に仮想通貨(暗号通貨)を法定通貨として認めました。 これは、日本人や商業者による急速な採択に近づくための大きな一歩です。
さて、支払いを保証するのはどのコインでしょうか?
ビットコインキャッシュでしょうか? ライトコインでしょうか? 多分、どちらでもないでしょう。 これらのコインは日本では知られていますが、おそらく現地の仮想通貨コミュニティのサポートがありません。
また、日本には独自のアルトコインがあります。NEM と MONAです。
それらのデザインは非常に異なっています。 NEMは、 イーサー(Ether)に類似しているため、NEM搭載のブロックチェーンとスマートコントラクトの作成が可能です。 90億のトークンが敷かれています。 トランザクションは、重要度証明方法のノードに基づいて検証されます。
また、MONAはより頻繁なブロックを持つLTCのフォーク(子プロセス)で、 ゲーマーの間では非常に人気があり、ITストアでもすでに受け入れられています。 コインは、伝統的なプルーフ・オブ・ワーク法でマイニングされます。
双方のコインは現地で強い支持を受けていて、日本の取引所ではフィアットに対して直接購入することができます。
このため、2018年は日本のアルトコインを注意深く見守るべきです。
日本での仮想通貨の明確な法的枠組みとそのコミュニティの取り組みによって、現地商業者による採択は促進されるでしょう。
日本で広く受け入れられれば、ネットワーク効果により世界各地で大人気となることでしょう。